沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 4月号

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編集後記

「東日本大震災」から一年・・・。まだまだ 遅々として進まない「原発問題」・「瓦礫処 理」・「除染問題」etc ・・・。「風評被害」と いうアゲインストの風にも負けず、真摯な態度 で逆境に立ち向かう被災された方々へ、途切れ ることのない「支援の心」が必要不可欠である ことを痛感している今日この頃です。

さて、会報4 月号、如何でしたでしょうか?。

【表紙:「川の流れと桜」by 原信一郎先生】〜 美しい写真をご提供頂き有難うございました。 間違いなく流れ着いた故郷でも美しい花を咲か せることができるものと確信しております!。

【報告:宮城信雄会長再選、新執行部誕生!】 〜宮城会長以下、新執行部の理事就任の挨拶が 掲載されております。キーワードは、1)「信頼 される医師会」〜「地域に根ざした活力ある医 師会」〜「地域医療の充実・発展!」、2)「お きなわクリニカルシミュレーションセンターの 開設!」〜「重粒子線治療関連の人材育成・人 材交流」、3)「沖縄県保健医療計画」〜「県民 の健康に寄与できるアウトカムを!」、4)「沖縄 21 世紀ビジョン」〜「地域医療連携体制総合調 整事業」、5)「医師会の危機管理体制・医事紛 争処理体制」〜「全国共同行動!」、6)「看護 師不足・看護専門教師不足!」、7)「自然災 害・感染症流行などに対する医師会の結束 力!」、8)「県医師会文書映像データ管理シス テム」、9)「『オール沖縄』による研修病院の勧 誘説明会〜赤瓦プロジェクト!」、10)「県立病 院の経営に関する意識の変化!」、11)「ミニマ ムユニットである各地区医師会の班会議の活性 化!」、12)「特定健診集合契約の継続!」〜 「# 8000」〜「かりゆし調白衣」、13)「医食農動 同源で健康長寿を再生!」、14)「保険診療の適 切な理解と運用!」、15)「本来の診療活動の環 境を守る!」、16)「一般社団法人へ移行!〜監 事も理事会出席が必要!」、17)「在宅医療・在 宅介護・緩和ケアのニーズの増大! 」 etc ・・・。キーワードだけでも、医師会の役 割の幅広さが感じられることと思います。その 他、九医連各種協議会から相当量の情報が報告 されております。印象記を含め、是非ご一読く ださい。

【報告:「女性医師がいきいきと働くためには」 by 銘苅桂子先生・外間雪野先生】〜女性医師 部会のプチフォーラムのご報告がございまし た。参加された先生方の熱い熱い想いが十分に 伝わりました。

【懇談会:「看とりについて考える県民との懇 談会」by 玉井修先生】〜平成24 年1 月22 日 (日)沖縄県医師会館にて開催されました。ポ イントは、1)「病院で最後を迎える人は全体の 約8 割!」、2)「家族が『最後まで家で看る!』 と覚悟すること」、3)「在宅療養をサポートす るスタッフとチームになって介護すること!」、 4)「DNAR を介護する人全員で意思統一してお くこと!」、5)「グリーフケアとは?=死別に より悲嘆する家族をサポートするケア!(グリ ーフ=心の痛み!)」、6)「救急搬送を行う救急 隊のやるせない気持ち!〜救急車を呼ぶと救命 処置を施しながら搬送しなければならない!」、 7)「救急救命センターに搬送されれば治癒を目 指した医療を行わなければならない!」、8)「ベッドが占有され、次の救急車の受け入れが 困難になる!」、9)「家族で話そう!最後の迎 え方!」・・・。「県民との懇談会」当日は、 立ち見の方が出るほどの大盛況で、「看とり」 というかなり重いテーマに対し県民の関心の高 さを再確認することができました。

【「脳神経外科分科会活動について」by 石内勝吾 先生】〜「何でもこなす日本の脳外科医!」と いう話。「技術の習得も大切だが学問はもっと 大切!」という話。「若い世代が新しい考えや 技術を世界に発信して欲しい!」というメッセ ージが心に響きました。また、「第100 回:四 金会」は本当に素晴らしい数字だと思います。

【「透析医会の紹介」by 徳山清之先生】〜沖縄 県の透析患者数3,886 人〜 100 万人対約3,000人(全国2,153 人)・・・との事。メタボリッ ク症候群の多い沖縄県において、透析患者の増 加にブレーキをかけるためには各専門医との連 携が重要であることを痛感いたしました。

【生涯教育:「悪性脳腫瘍に対するナビゲーシ ョン下画像誘導手術」by 石内勝吾先生】〜発 展著しい「画像誘導手術」の現状をご提示いた だきました。「蛍光診断で『組織特異性』は高 いが、『組織感受性』に問題あり!」・・・と の事。本当にアカデミックな内容のご投稿有難 うございました。

【プライマリ・ケア:「薬剤の妊娠への影響」 by 佐久本薫先生】〜「薬剤の催奇形性・胎児 毒性」、「FDA カテゴリー分類」、「インフルエ ンザワクチン・抗ウィルス薬」・・・。特に、 「希望している妊婦さんにはワクチン接種を推 奨している!」という話はとても参考になりました。

【「未成年者飲酒防止強調月間」by 村上優先 生・福田貴博先生】〜「未成年の飲酒補導〜全 国の5 . 2 倍! 」、「飲酒運転・健康被害」、 「Happy プログラム」・・・。とてもウチアタ イしながら、しっかり読ませて頂きました。心 の底から、反省、反省・・・。

【「世界保健デー」by 国吉英樹先生】〜今年の テーマは「Aging and Health :高齢化と健 康」・・・。健康長寿県の復活が大命題・大難 題と思われます。(*最前列・真ん中の集合写 真の話・・・納得です!)

【随筆:「息子との湯布院旅行」by 玉井修先 生】〜切ない父親の気持ちを書き綴って頂きま した。ナダウルウル、ナダソウソウ・・・。小 生的にも「父親失格!」だと、猛烈に反省いた しました。「『引き出し』が多くなった!『引き 出し』が広くなった! by 唐沢敏明氏」。順応性 が芽生えた息子さんに「あっぱれ!」を差し上 げましょう!。

さてさて、「ねじれ国会」の下、今なお混迷 を続ける永田町ですが、多くの無理難題に対し 平成維新の「船中八策」が通用するか否 か・・・。冷静な「俯瞰力=断捨離する力」を 携えて見守って参りましょう。

今年度も宜しくお願い申し上げます。

広報副担当理事 照屋勉

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