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編集後記

会員の皆様、こんにちは。強い絆の下、平成 24 年度が始まりました。私はそのスタート・ ダッシュに出遅れてしまい、よし、旧正月から だと思っていたら何と3 月号の編集後記を書い ています。3 月というと平成23 年度の年度末の 最後の編集後記になります。何かよく分からな くなりますが、終わりも無い、始まりも無い状 態、ここ最近はとんでもない変化の年だなと感 じませんか?

数年前から私は日本経済新聞の1 月1 日発刊 の第一面をとても楽しみにし、その年の行動目 標の基盤にし、考え方を整理していきます。た だ、如何せん小さなクリニックの一開業医にて 大きなことが出来るわけでは無いのですが…。

今年の1 月1 日、日本経済新聞の一面、表題 は、「開かれる知 つながる力」、副題に、動き 出す「チーム・グローバル」。20 年後。幼い子 供は社会人となり、20 代の若者は社会のけん引 役になっている。次の世界の世代の描く未来図 はどんな形だろう。日本と世界は大きく変わっ ているはずだ。と始まっています。実際、私自 身振り返ると、20 数年前にマックの箱型のパソ コンを始めてみた時、「何、これ?」と思った 時から、現在、20 億人がネットを使い、私のポ ケットにもスマホがある時代になっています。

医療業界もその波を避ける事は出来ない、で はありません。医療業界はその最先端のハイテ ク産業の最先駆者なのです。我々医師会もそれ を確りと認識し、世界に誇る国民皆保険制度を 堅持しながら、グローバル化に耐えうる組織作 りが必要だと新聞を読みながら思いました。

さて、沢山の記事・報告事項の中から選抜さ れ、日本の医療を守る総決起大会、県医師会医 学会総会、県医師会新年祝賀会・医事功労者 表彰式の報告が記載されています。内容濃くぜ ひ御一読下さい。会報座談会「大規模災害にど う備えるか」現実に起こった問題に、いつ、何 が起きても大丈夫なシステム作りを積極的に進 めようと言う玉井先生の結びの言葉が印象的で した。「里見進先生東北大学総長ご就任激励会」 は参加された多くの会員の先生方に勇気と誇り を与える内容でした。生涯教育では、「薬によ る悪性症候群、錐体外路症状の現状」につい て、耳の日に因んでは「人口補聴器の進歩」に ついて、また、こどもの予防接種週間に因ん で、世界結核デーに因んで等、分かり易くレベ ルの高い内容で勉強になりました。プライマ リ・ケアコーナー:口腔癌に対する歯科でのプ ライマリ・ケアは、つい最近有痛性の大きめの 見た目、難治性の口内炎にしか見えない口腔癌 を見つけたばかりでしたので興味深く拝見しま した。いつも楽しみにしているインタビューコ ーナーは、今回は沖縄県産婦人科医会会長佐久 本哲郎先生です。毎回生の現場の声が聞こえ新 鮮です。石川先生の本の紹介、隠れた脳、面白 く読ませて頂きました。無意識の自分の言動、 全く自信ありません。

医師会の広報委員として、査読の時間の捻出 に苦労しているのですが、読みきれた内容の報 告・記事・論文に関して常に凄いなといった印 象を持っています。私は、実は、いつも広報委 員会に出席して楽しみにしている事が在りま す。表紙の写真の選定です。本当に素晴らし写 真ばかりです。毎回、挙手でその月の写真を多 数決で決めるのですが、結構楽しいです。自分 の推選する写真が決まっても、決まらなくても どうでも良い事で、推選する先生のうんちくが 結構面白いです。

医療業界は今後も揺れ動き、大変な時代のまま推移して問題山積しておりますが、会員の皆様の更なる発展を期待しております。

広報委員 玉城清酬

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