沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 11月号

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編集後記

朝夕も涼しくなり、大変過ごしやすい季節と なりました。スポーツに、学問に最適の気候で す。私はダイビングを趣味としていますが、こ の時期は透明度が上がり、海中の美しさは一入 です。ゴルフやそのほかのスポーツ、読書にも 良い季節です。会員の皆様はいかがお過ごしで しょうか。

さて、今月号の表紙には、福嶺紀秀先生か らしっとりとした秋の風情漂うお写真を頂きま した。

第39 回沖縄県学校保健・学校医大会報告 (真栄田常任理事)は、「災害発生時における学 校現場の対応等について」と題して、多くの参 加者を集め開催されました。津波ハザードマッ プを紹介された琉大工学部仲座栄三教授の、 「確かなのは、歴史の教えであり、海抜高度で あった。」というお言葉はまことに印象的でし た。第3 回沖縄県・沖縄県医師会連絡会議報告 (安里常任理事)では、任意予防接種などを行 政措置予防接種に指定するように行政に働きか けました。万が一の後遺障害発生時により手厚 い保障が得られるように、早期の指定実現が望 まれます。第1 回なごみ会幹事会・懇談会報告 (真栄田常任理事)、仲井眞知事への医療に関わ る事業税非課税措置存続についての要望に関す る報告(玉城副会長)もご一読下さい。社会保 険診療報酬に関わる事業税の非課税措置の存続 と、自由診療分に対する軽減税率の存続は、会 員の事業継続に必須のもので、知事の協力は重 要と考えます。第2 回マスコミとの懇談会(玉 井理事)は、「地域医療(かかりつけ医)に何 を求めるか」をテーマに開催されました。今回 のテーマはマスコミ関係者に大変好評で多数の 出席があり、活発な討論が行われた模様です。 分科会、研究会からは、安里浩亮会長より循環 器科会、近藤毅会長から沖縄心身医学会の活動 に関するご報告があります。

生涯教育コーナーは普天間朝上先生の「上肢 抹消神経障害」についてです。一般医から専門 医まで役立つ丁寧な解説です。学生時代以来の 整形分野に躊躇しましたが、大変わかりやすく 解説してくださっています。プライマリ・ケア コーナーは、「心身症としての身体疾患の発生 機序・病態の心療内科的理解の進め方」として 原信一郎先生が具体例に基づき詳しく解説して くださいました。インタビューコーナーは、琉 大医学部附属病院地域医療システム学講座教授 にこの度就任された小宮一郎先生です。お忙し い中、快く取材にお応え下さいました。

月間行事お知らせコーナーは、安里義秀先生 がSIDS 対策強化月間によせて、発生数は減少 傾向にあるものの今後も引き続き啓蒙が必要 と、宮良美代子先生は性の週間に寄せて、性感 染症は少年期・思春期からの積極的な取り組み が必要で、特に思春期外来の重要性についてそ れぞれご執筆くださいました。若手コーナーで は、厳しい指導医からのメッセージを嘉数真教 先生が、若手医師への熱いエールを堀川智史先 生からご寄稿いただきました。本の紹介は、山 代寛先生のタバコに関する4冊の書籍の御紹介 です。禁煙指導に役立ちそうです。随筆2編 は、3基ものお墓(一つは刻銘碑)を建てられ た貴重なご経験を伊地柴敏先生が、アメリカ南 部の州立病院での日本とはかけ離れた医療事情 を大橋容子先生がそれぞれご投稿くださいまし た。今回も会員の皆様のご協力により大変充実 した内容となりました。心より御礼申し上げま す。最後に、来春開設予定の「おきなわクリニ カルシミュレーションセンター」のお知らせも 合わせてお読み頂ければ幸いです。

広報委員 白井和美

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