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編集後記

「東北関東大震災!」…三陸沖を震源とする国 内観測史上最大M9.0 の巨大地震が東日本を襲い ました。大津波・建物の倒壊・コンビナート火 災、そして、東京電力福島第1 原発の「放射能漏 れ事故」…。死者・行方不明の数も2 万5 千人を 超えました。各地で交通網は寸断され、ライフラ インの復旧も先行き不透明な、正に未曾有の大災 害となりました。本当にシビアな新年度のスター トです…!。さて、会報4 月号ですが…。

【表紙】:「オクラレルカ」by 知念信雄先生: 「送られるか?」…卒業式シーズンにぴったりの花 なのでしょう!。今度、喜如嘉に見に行きたいと 思っています。

【報告】:盛り沢山の報告がございます。まず、各 担当理事の先生方の「印象記」をご一読頂いて、 それから本文を“じっくり”お読み頂きたいと思 います。小生的なキーワードは、1)「医療への市 場原理・民間活力導入論!(日本の医療制度の2 つの柱は維持される…!?)」、2)「50 周年を迎え た国民皆保険!(安定的な財源確保は可能か?)」、 3)「クラウドコンピューティングと医療情報! (クラウド=雲!、膨大な初期投資抑制は可 能!)」、4)「平成24 年度診療報酬改定に対する要 望!(医療と介護の接点領域の整備が重要課 題!)」、5)「はり・灸・あん摩・マッサージ・指 圧師の施術に係る医師の同意書・診断書!(柔道 整復師の療養費が3,300 億円を越えた!)」、6) 「介護認定調査の特記事項記載の考え方!(主治 医意見書の内容にも問題あり!)」、7)「医療特区 制度・医療ツーリズム!(沖縄県の将来における 極めて重要な問題提起!)」、8)「地域医療再生基 金(二次)(各県= 15億円+α(上限105億円))」、 9)「非会員施設に対する医師会入会促進活動! (入会のメリットは…?)」、10)「医療機関における 消費税問題!(「軽減税率」・「ゼロ税率」とは …?)」、11)「県民健康フォーラム〜“がん情報さ がしの10 カ条”・“地域連携パス”・“緩和ケ ア”・“セカンドオピニオン”(講演会の持ち方・ テーマ・進行方法の“作り込み”が重要課題! by 玉井先生)」、12)「保険のひろば(7)〜集団的個 別指導の問題点!(平安先生にまとめて頂いた “情報の共有!”、そして、稲田先生の“医事紛争 処理!”…これこそが、医師会入会の最大のメリ ットと考えます!)」

【生涯教育】:「外傷性頚部症候群の診断と治療」 by 野原博和先生:「外傷性頚部症候群」の診断が 1 年間で約20 万人…驚きです!。「低髄液圧症候 群」と同様に治療に難渋する疾患だと痛感してお ります。

【インタビューコーナー】:村上優先生(インタビ ューアー:久場睦夫先生)〜「この病院で最も大 切な人は治療を受ける人である!」、「意外と偏見 の少ない“こども心療科”!」、「ペシャワール会 〜“一隅を照らす!”・“誰も行かないところへ 行く!誰もしないことをする!”by 中村哲医師」、 「“被投的投企”by サルトル〜運命性と主体性!」 …名言のオンパレードです。ご教授頂き心から感 謝申し上げます。

【月間行事】:「未成年者飲酒防止強調月間」by 稲冨仁先生:沖縄県の肥満率・失業率・離婚率・ 自殺率・飲酒運転検挙率・未成年飲酒補導率が全 国トップクラスであるという話、長期断酒率は約 20 %であるという話…。少々、“うちあたい”い たしました。

【若手コーナー】:「FM レキオ〜いきいきタイ ム」by 玉木正人先生:1)力関係が弱い側に立つマ スコミと医療との関係!、2)言葉を選び、伝える ことの必要性!、3)「公共性!」と「普遍性!」、 4)「一生涯勉強!」〜夢や理想をあくまで追求す べし!…という話。とても、参考になりました。 ちなみに、小生的に「生放送」は若干苦手です。

【本の紹介】:「“セロトニン脳”健康法」by 高良 和代先生:「ストレス(STRESS)を楽しもう!」 という名言を思い出しました。S(Sport :スポー ツ)・T(Travel :旅行)・R(Rest and Relax : 休養)・E(Eating :食事)・S(Speak and Smile :会話と笑顔)・S(Sound and Sleep :音 楽と快眠)…。さっそく本屋さんにお願いして、 近日中に読んでみようと思っております。

【随筆】:「歯は大切だ!」by 當山護先生:1) 「食欲」の重要性!、2分かりやすい英文コメン ト!、3)在宅歯科支援事業の現状!、4)口腔内ケ アの重要性!…写真付きで簡潔にまとめて頂きま した。「親父さん、人生は最後に“食欲”です ね!」、「当たり前だ!」…なんとも絶妙な言葉の 掛け合い…流石です。最後に、那覇地区医師会会 長を務められ、看護師養成機関・夜間救急センタ ーの設立など本土復帰前後にかけて県内医療環境 整備にご尽力頂いた當山堅次先生のご冥福を心よ りお祈り申し上げます。(當山堅次先生には、 近々発行される「沖縄県医師会史」に「沖縄の形 成外科」というタイトルで素晴らしいコラムをご 投稿頂いております。是非、ご一読ください!)

タレントのガクトさんが「SHOW YOUR HEART」基金を立ち上げました。「自分たちの気 持ちを見せて、手を差し伸べていこう!」、「助け 合いの心を取り戻そう!」、「共助の精神で生き抜 こう!」…というメッセージを発信しております。 原発不安の中、「計画停電」、「燃料不足」、「医薬 品不足」…「2次災害対策」・「防災計画の見直 し」が急務です!。まだまだ、強烈なアゲインス トの風が吹くであろう新年度は、しっかりと体調 管理(セルフコントロール)をしながら、「支援の 心」を持ち、明日を信じて、どっしりと踏ん張っ てまいりましょう!。

広報副担当理事 照屋勉

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