沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 11月号

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編集後記

チリのサンホセ鉱山落盤事故で、地下700 メ ートルに閉じ込められていた作業員33 名が、 69 日ぶりの10 月14 日、全員無事救出されまし た。奇跡の救出劇として全世界が見守る中、安 全に、迅速に作業された関係者の努力と、苛酷 な環境に耐え抜いた作業員全員に惜しみない敬 意を表したいと思います。

さて、表紙は知念信雄先生の晩秋です。情緒 あふれる作品で、日本の良さを再認識しました。

報告事項は、先ず宮里理事の国際保健に関す るセミナーについてです。オバマ大統領が如何 にアメリカ医療改革法を成立させたか大いに興 味深く、参考にできる点もあるようですが、中 間選挙でのオバマ氏の苦戦を伝える報道を見る と、今後が心配です。宮城会長の九医連常任委 員会報告もぜひご一読ください。平成22 年度女 性医師の勤務環境整備に関する病院長との懇談 会では、各病院の女性医師獲得に向けた取り組 みが一定の成果を挙げる一方、女性医師側はキ ャリアアップに問題意識を持っているという課 題が見えました。行政から財政的な支援の可能 性が示唆されたのは朗報でした。金城理事か ら、平成22 年第1 回沖縄県地域産業保健センタ ー運営協議会報告と、平成22 年度第1 回沖縄県 産業医研修連絡協議会報告があります。前者は 今年から県医師会が受託するようになった事業 の本年の取り組みについてで、後者は産業医研 修事業の進め方について話し合われています。 マスコミとの懇談会は、全国で47 番目、今年7 月に始まった# 8000 事業について話し合われ ました。事業は順調に経過しているようですが、 冬場にパンクしない様に祈るばかりです。

保険のひろばは、連載1 周年を記念してこれ までの内容が一覧できます。今後は、各科ごと に平安理事がわかりやすく解説される予定で す。ご期待ください。

生涯教育コーナーは、比嘉睦先生に小児ネ フローゼ症候群に対する免疫抑制療法について (何と難治な疾患か)、プライマリ・ケアコーナ ーは大湾一郎先生に変形性関節症について (何と罹患率の高い疾患か)解説していただき ました。

インタビューコーナーは、那覇市医師会会長 の真栄田篤彦先生です。昨年のベストフォト賞 に輝かれた水中写真の名手であることはご存知 のとおりです。

月間(週間)行事のお知らせは、屋良朝雄先 生にSIDS 対策(仰向け寝・妊娠したら親は禁 煙・母乳育児)、久田友治先生には、医者は自 らのミスを報告しているか(やっぱりしていな い)、佐久本薫先生には、HIV 母子感染予防の 現状と課題(全国3 位の患者数の再認識を)に ついてそれぞれご寄稿いただきました。

発言席で、大浦孝先生は、異邦人・パリから の旅行透析者について、高良剛ロベルト先生・ 佐久川さつき氏は、幻覚性きのこについて述べ られています。大浦先生の異文化コミュニケー ション、高良先生・佐久川氏の沖縄にも自生す る!マジックマッシュルームに関するそれぞれ の知見は大変興味深いものです。

本の紹介は、宮城政剛先生の「氣の確立」 で、生涯の師との出会い、道を究める姿勢が熱 く語られています。随筆は、10 月号に続き、金 城勤先生が奄美大島の住民の方々とのふれあい を暖かく記され、今回から始まる長嶺信雄先生 のチベットを訪ねての紀行文は今後の展開に目 が離せません。

今回も多くの皆様にご寄稿いただき、心より 感謝申し上げます。

衣替えも済み、冬の準備期間に入りました。 多忙な季節に備え、コンディショニングには注 意したいものです。

広報委員 白井和美

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訂正とお詫び

会報(10 月号)96 頁に掲載致しました編集 後記の執筆者名を広報委員旭朝弘と掲載致し ましたが、広報委員池村剛の誤りです。ここ に訂正し、お詫び申し上げます。

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