沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 10月号

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編集後記

今年の夏は観測史上一番の暑い夏になりました。 8 月には毎日のように熱中症の健康被害が 報道され、9 月に入っても救急搬送が後を絶た ない程の酷暑猛暑が続いています。私も8 月中 旬の日曜日に軽い熱中症を体験しました。その 日は、朝早いうちにと9 時ごろから芝刈りを1 時間ほど行いました。終了時は少し疲れたかな ぐらいに感じていたのですが、10 分ほどしてか ら急に吐き気、頭痛、強い倦怠感が出てきました。 幸い冷房の効いた部屋の中で休んでいると 体調が回復し救急車を呼ばずにすみましたが、 いきなりきつくなったことに怖さを感じまし た。9 月も下旬になり、朝夕は少し涼しく感じ られるようになってきていますが、それでも真 昼はかなりの暑さです。皆さんも気をつけてください。

今月号の表紙は桜島の日の出です。今年の桜 島は噴火回数が過去最多で、特に夜の噴火は迫 力があり、カメラスポットにもなっているようです。

日本医師会第6 回男女共同参画フォーラムの 報告が大湾勤子先生からありました。医師不 足、医療崩壊の進行を防ぐためには、女性医師 男性医師ともに働きやすい環境を整えていく意 識改革が必要で、ライフワークバランスを考え ながら勤務形態を選択していかなければならな いことを強調されています。

日本産婦人科医会第33 回性教育指導セミナ ーの村尾寛先生による報告は、随筆タッチで書 かれており楽しく読ませてもらいました。田中 角栄元総理の国会答弁からピルの避妊目的使用 が黙認されたくだりは面白いですね。

玉城信光副会長の第23 回全国有床診療所連 絡協議会総会報告では、民主党の桜井参議院議 員の講演が、具体的な内容に踏み込んでおり興 味深いものであったようです。

宮城信雄会長が出席された九州連合会常任委 員会第312 回常任委員会では、個別指導の選定 理由の事前通知に関して協議を行っています。 大変重要な問題だと思われます。

都道府県医師会産業保健担当理事連絡協議 会(金城忠雄先生)では、地域産業保健センタ ー事業の見直しについて協議されています。事 業仕分けに伴って、全国347 ヵ所の地域産業保 健センターが47 ヵ所に統合整理され、さらに 産業保健推進センターは3 分の1 程度に削減さ れる予定になっているようです。

第54 回九州ブロック学校保健、学校医大会 (宮里善次先生)の中で、未成年者への禁煙指 導を、「喫煙は麻薬を最終とするすべての薬害 の入り口として禁煙指導に取り組んでいる」と の佐賀県担当理事の発言がありました。日本国 すべての医師が同じ思いを共有すべきであると 思います。

平成22 年度第2 回沖縄県、沖縄県医師会連絡会議(安里哲好先生)では、 #8000 事業に関わる予算拡大の申し入れ、 針灸あんまに関わる同意書の取り扱いなどについて 話し合いが行われています。

生涯教育コーナーでは、大城力先生より心房細動の カテーテルアブレーションの現況について、 詳細に解説していただきました。良い成績が出ています。 プライマリ・ケアコーナーは、 ニコチン依存症について山代寛先生からの寄稿です。 タバコは癌など生命にかかわる多くの疾患の誘引 となることは明らかです。現状は喫煙人口に比べて 禁煙指導にあたる医者の数が少なく、 もっと多くの医師に参加してもらうよう勧めています。

インタビューコーナーでは、県立八重山病院長の 松本廣嗣先生にお話を伺いました。医師、看護師、 コメディカルなど人の確保に苦労しており、 離島の医療を支える難しさを感じているようです。

月間行事コーナーでは、骨髄バンク推進月間に寄せて (百名伸之先生)臓器移植推進月間によせて (大田守仁先生)骨と関節の日によせて (大湾一郎先生)目の愛護デー(照屋武先生) 麻酔の日によせて(大見謝克夫先生)糖尿病週間に因んで (砂川博司先生)6 人の先生方に寄稿していただきました。 行事開催日の由来などウンチクが面白いですね。

若手コーナーでは、宮城淳先生に寄稿していただきました。 開業後はほとんどの先生方が経 験するのでしょう。一年間の暇な日々を。 これからは在宅医療などで忙しくなりそうです。

本の紹介では、ゾウの時間ネズミの時間(宮里善次先生)、 リラックマ生活(白井和美先生) を紹介しています。世の中、面白い本でいっぱ いですね。

ロゴマークは語る(宮城聡先生)。ロゴマークには、 様々な思い願いが込められています。

随筆は、奄美大島紀行(金城勤先生)です。 奄美の文化は琉球と同じではなかった!後編に続きます。

医師会報は、会員の先生方に支えられています。 これからもご協力宜しくお願いします。

興南高校、春夏連覇おめでとう。ついに深紅 の大優勝旗が海を渡って沖縄にやってきました。 沖縄県民の悲願、夏の甲子園優勝ありがとう。 今年沖縄の夏は、戦後最も熱い夏になりま した。

広報委員 旭 朝弘

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