沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 9月号

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編集後記

立秋も過ぎましたが、寝苦しい残暑はまだま だ続きそうです。今年も65 回目の終戦記念日 を迎え、特別番組を片耳で聞きながらこの編集 後記の仕上げをしています。会員の方がもそれ ぞれの思いでお過ごしと思います。本号が会員 の皆様のお手元に届くのは中秋の名月の頃とな りますが、その頃には美しい名月を穏やかな気 持ちで眺められればとおもいます。

9 月号の表紙は、山本和義先生よりギリシャ の港町の風景写真を御投稿頂きました。沖縄の グレー一色の風景とは対象的な印象です。

都道府県医師会長協議会の報告では、12 題 の質問がなされたようですが、これらは日本医 師会自体が対応している事柄であり、返答から 医師会のスタンスが見えてきます。災害担当理 事連絡協議会についての玉井理事の印象記は、 現在の日医レベルでの災害時の患者搬送、受け 入れに関する基準策定の現状が端的に述べられ ており、会議場の雰囲気が手に取る様に感じら れるものでした。金城理事には共同利用施設連 絡協議会の様子をまとめて頂きました。當銘理 事には新しい日医の生涯教育制度について話し 合われた担当理事連絡協議会の報告を頂きまし た。生涯教育システムは今年度大きく変更され ており、医師の日常の学習の状況が国民にアピ ールできる様に変化したとのことですが、会員 からは色々な角度から意見がある様です。印象 記では今後のシステムの改善方針などについて まとめて頂きました。本誌の生涯教育コーナー の問題形式にも変化がありますので、会報での お知らせに御留意ください。琉球大学金谷教授 と東大武藤教授に講演頂いた県民公開講座の報 告がありました。それぞれ高齢者の転倒、骨 折、寝たきり予防についての内容で、会は大変 盛況だったそうです。この分野における県民の 関心の高さが窺い知れます。

生涯教育のコーナーでは、昨年度の生涯教育 (ハガキ申告)の上位申告者を掲載してありま す。年々激戦の様相を呈していますが、システ ムの変更後の顔ぶれはどうなるでしょうか?眞 喜屋實佑先生に代表してコメントを頂きまし た。まさに医師の生涯教育はこうあるべきと痛 感させられる内容です。本号の生涯教育は、 日々進歩している頭部MRI 画像について仁井 田明先生にまとめて頂きました。機器の進歩で 病変の写り方も変化しており、専門外の会員に とって悩ましい分野ですので、日常診療に大変 参考になるでしょう。

今回のインタビューコーナーは沖縄県公務員医 師会長本竹先生です。経営再建に取り組む県立 病院の現状などを述べて頂きましたが、沖縄県医 学会に対しても発展的なご意見を頂きました。私 も全く同意見です。地域連携医療を進めるために は、ぜひ検討が必要であると考えます。

行事のお知らせは、長井裕先生には「がん征 圧週間」、我那覇仁先生には「救急の日、救急医 療週間」、藤田次郎先生には「結核予防週間」を それぞれまとめて頂いています。是非ご一読く ださい。

発言席には琉球大学植田先生から、県内の経 口糖尿病治療現状や問題点、新しい作用機序を 利用したインクレチン医療について御投稿頂き ました。これまでにない作用機序をもつ治療法 であり、その位置づけなど大変参考になるもの です。

本の紹介コーナーには、金城忠雄先生から 「切手が語る医学の歩み」の紹介を頂きました。

ロゴマークは語るでは比嘉耕一先生から紹 介頂きましたが、立体的なマークで私とのセン スの差を感じさせられます。

緑陰随筆には、7 題を掲載させて頂きました。 どれも筆者の先生の人柄などが窺い知れる力作 でした。お忙しい中、本誌からの投稿依頼に快 く承諾頂きありがとうございました。

7 月17 日には改正臓器移植法の全面施行が 行われました。マスコミにも大きく取り上げら れ、早速その第一例目の様子がTV で報道され ています。医療界には会員の皆様にも関わりも ある変化が相次いでいます。広報委員会でもこ のような変化に応じた適切な情報を提供できる よう努力しておりますので、今後ともご協力の ほどよろしくお願いします。

広報委員 比嘉靖

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