沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 8月号

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編集後記

7 月末から始まったちゅら島高校総体、これ からが本番です。炎天下・猛暑の中で繰り広げ られる全国の高校生たち代表の熱戦、皆様のご 協力のもと無事故で乗り切りましょう。

5 月26 日日本医師会館において女性医師支援 担当理事連絡協議会が開催されました。女性医 師等就労環境改善緊急対策事業の予算が、H21 年度予算執行率が低かった為、今年度は大幅に 減額されました。今年度は女性医師支援センタ ーの様々な活動が予定されており、是非目を通 して下さい。中部病院の女医ナーズの今年の新 人歓迎会兼親睦会では、女性医師の現状と必要 な支援体制について女性医師部会主催出前事業 プチフォーラムを開催しました。この出前事業 はいくつかの医療機関での開催が予定されてお り、この事業を通して女性医師の活躍しやすい 職場作りが進むことを願っています。

第110 回沖縄県医学会総会が6 月13 日に開 催されました。研修医の先生方、開業医の先生 方の興味ある質の高い発表があり、質疑応答で の情報交換は病診連携の出発点となっていま す。この様な質の高い県医学会は沖縄独特で、 しかも明治26 年から開催されている伝統のあ る学会であり、多くの会員の学会への参加でさ らなる発展を期待します。

緑陰随筆は11 名の先生から寄せられました。 山内桃子先生のミクロネシアの貴重な思い出と 医師立志記、嶺井定一先生の酒物語とWhisky への一途な想い、澤岻安教先生の高校野球と大 学受験から見える沖縄の若者の活躍への期待、 島袋善盛先生のゴルフ参戦とマーラー交響曲鑑 賞記、国島睦意先生の珍花緑の桜・御意黄への 想い、嘉数朗先生のたかがサーフィン、されど サーフィンの波に乗るまでの奮闘記、向山秀樹 先生の高い沖縄の医療レベルについての考察、 比嘉耕一先生の不思議の国アリスインワンダ ーランド映画鑑賞の勧め、玉城信光先生の男女 の違いを描く日常生活のワンシーン、宮良球一 郎先生の幼いころの思い出を絡めたハルサーへ の道程、安里浩亮先生の心弁膜置換術と出産か ら体験した5 人の逞しい女性記と心に残る文章 ばかりです。

表紙は本永英治先生の大神島、沖縄の筆舌に 尽くしがたい豊かな自然の切り抜きと民話をお 届けします。子や孫に残していきたい沖縄の宝 物です。

第1 回沖縄県・沖縄県医師会連絡協議会は医 師会から提案し保健・医療・福祉について県と 協議しました。県では保健所医師2 名欠員があ り、保健行政に志のある若い医師を募集してい ます。

九州医師会連合会第311 回常任委員会では新 型インフルエンザ流行への対策の総括と次のパ ンデミックへの対策への取り組みが報告されま した。各医師会、医療機関においても致死率の 高い新型インフルエンザの流行の可能性を考え 十分な対策を練って下さい。また、九州各県の 地域医療を守る取り組みが報告されました。こ れらの各地区の対策を参考にしながら、各地区 ごとの特色ある取り組みに精力的に取り組んで いく必要があります。

新垣哲先生旭日双光章受章おめでとうござい ます。50 年にわたる沖縄県の医療への貢献と 「生涯現役で益々頑張っていきたい」との言葉 に私たち後輩も負けてはいられません。

今月の生涯教育コーナーは最近臨床像が明ら かになりつつある「脳脊髄液減少症」につい て、診断、治療、問題点について分かり易くま とめられています。頭痛、めまい、耳鳴り、思 考力低下、全身倦怠感など様々な症状がみら れ、原因不明とされてきた患者さんの中にまぎ れているようです。

プライマリケアコーナーは腫瘍熱について熱 型、発熱に伴う症状、全身状態、比較的徐脈に ついて分析し、発熱した患者さんへのアプロー チの仕方を詳細に検討しています。

インタビューコーナーは琉球大学医学部附属 病院がんセンター長の増田昌人先生です。現在 死因の第1 位である癌については、県内各医療 機関の癌診療についての連携、骨髄移植を含め た先進医療の導入と確立、緩和ケアの確立、県 民への啓蒙活動とよろず相談と様々な活動が展 開されており、会員の皆様にも積極的に関わっ ていただきたい問題の一つです。

6 月23 日慰霊の日に、戦没者への鎮魂の祈り と日頃の生活習慣への反省を込めて、北部地区 医師会役員でミニ断食に取り組みました。平和 な沖縄と、今沖縄を襲っている飽食の暴風を思 い、今月も終戦記念日にミニ断食に取り組みた いと思います。

広報委員 石川清和

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