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広報委員の新春の挨拶

新年に望んで

玉城信光

広報担当副会長 玉城 信光

2010 年である。21 世紀に入り10 年が経過 した。20 世紀の終わりに20 世紀の矛盾を21 世 紀まで持ち越さない様にしたいと考えていた。 21 世紀の初頭に20 世紀を壊す人物が現れたと 考えている。小泉さんである。種々批判も多 い、特に社会保障費を削りに削って来たおかげ で医療が疲弊しているのはご承知の通りであ る。しかしながら誰もそれに逆らうことはでき なかった。それが時代の流れであると考える。

次に現れるのが新しい価値観をつくることで ある。政権交代がおこった。これも時代の流れ である。しかしながら現政権も新しい価値観を 創りかねている。新しい価値を創り出すにも少 し時間が必要であろう。いろいろな角度から意 見がだされ、それを集約する組織が必要になる。 現在の枠組みのみで考えるのではなく、何が大 切かを考え、何を創っていけばよいのか、多く の意見が出される中で自然と集約する組織が形 成されるであろう。沖縄の医療の中で沖縄県医 師会がそのような組織になりたいものである。

2010 年は沖縄の医療で画期的なことが始ま るのである。地域医療再生基金が交付されるで あろう。「おきなわシミュレーションセンター」 が建設されるのである。全県的な運営を考え、 日本最先端のシミュレーションセンターにした いものである。沖縄のすべての医療人が研修を 受け、技術、技量の向上を図っていくのであ る。地域住民にはAED 講習会や蘇生術の講習 を行なっていくのである。

また、そのシミュレーターを医学部、理工学 部や民間のIT 企業が一緒になり更なるバージ ョンアップを図る組織も作りたいものである。 産官学の共同事業を造り出すのである。沖縄から新しい事業の創出ができるかもしれない。先 端シミュレーターがあるとアジアからの研修生 も引き受けることができる様になるであろう。 沖縄県の生きる道はアジアとの交流にある。ア ジアとの交流の先に沖縄の医療がアジアに貢献 できる体制が更に構築されるのである。

地域医療再生で忘れてはならないのは離島・ へき地を支えるネットワーク創りである。私だ けですべてできるという概念は20 世紀型であ る。種々の医療機関がおのおのの力を十分に発 揮してネットワークの中に入ってくるのであ る。これこそ21 世紀型の地域医療再生である と考える。誰かを充てにするのではなく、「だ れ、かれのせいでうまく行かない」という観念 を払拭しなければいけない。私は沖縄のために 何をするのか何ができるのか。そのためには他 の人たちとどのような連携をすることが良いの か真剣に考え、21 世紀のあり方を創っていき たいものである。

2010 年のご挨拶

當銘正彦

広報担当理事 當銘 正彦

新年、明けましておめでとうございます。 県医師会の広報委員として、2 度目の正月を迎 えることになりました。寅の本年も、宜しくお 願い申し上げます。

昨年を振り返りますと、内外に盛り沢山の珍 事・話題は尽きないのですが、県医師会の最大 のイベントと云えば、何と言っても新会館のオ ープンだと思います。浦添市当山より南風原町 字新川へ移転となりましたが、高速道路のアク セスを含め格段に便宜の良い地であり、周りに は県立南部医療センター、薬剤師会、小児保健 協会等が隣接し、近々には看護協会も近くに建 設予定とのことで、今や南風原町字新川は一大メディカルゾーンの様相を呈しています。大中 小と使い勝手の良い会議室の設置も手伝って、 会館は開設以来、諸々の会議や研究会等で引き も切らずに利用される状況であり、会館の設 計、建設に尽力された担当役員の皆様の確かな 英断に感服しております。

さて我が広報委員会は12 名の委員と4 名の 事務局員の構成で、会報誌の毎月の編集会議を 行っていますが、研究・教育論文や随筆、発言 席コーナー等々への投稿、或いは会報誌の表紙 を飾る写真への応募等々、会員の皆様の不断 の、暖かいご支援に心からの感謝を申し上げま す。昨年は会報誌の充実を期して1 月〜 6 月ま での半年間、各地区医師会より推薦を頂いた 22 名の先生方にモニターとなって頂き、読者 アンケートを実施しましたところ、沢山の貴重 なご意見を頂きました。早速、新しい企画とし て取り組んでいるところです。

また琉球新報の「ドクターのゆんたく、ひん たく」、沖縄タイムスの「命ぐすい耳ぐすい」 への投稿原稿も、広報委員会が担当部署として 会員の皆様への執筆をお願いしているところで ありますが、お陰様で滞りなく連載を続けるこ とができています。

昨年はアメリカで初の有色人大統領が誕生し たかと思うと、我が国でも戦後60 年余にわた る長期政権を担ってき来た自民党政権が、あっ さりと民主党に政権を明け渡して仕舞いまし た。60 年安保で戦後に区切りをつけ、70 年安 保で高度経済成長への弾みをつけ、世界No2 の経済大国にまで昇り詰めた我が国ですが、90 年代にバブルが弾けた後は、凄まじいばかりの 世界の経済競争の中で、真の国民の幸せは何処 にあるのか、その活路を求めて苦悩と迷走が続 いています。我が医療界も、「医療崩壊」と云 われるまでに桎梏が露呈し、今や緊急な対策と 手当が求められている現状でありますが、視界 は必ずしも明瞭ではありません。

迎えた新年も五里霧中ではありますが、県医 師会報誌はこれからも会員の皆様の心と心を繋 ぐメディアとして、明日の沖縄の医療を支える強力な武器になるべく邁進したいと思います。 本年もご指導、ご鞭撻を下さいますよう、宜し くお願い申し上げます。

2010年 元旦

2010 年新年のご挨拶

野原薫

広報副担当理事 野原 薫

明けましておめでとうございます。今年もよ ろしくお願いいたします。

昨年8 月の政権交代により医療政策にも変化の 兆しが見えてきており、医師会の存在が問われて います。医師会も変化するチャンスだと捉えて、 更に発展することを希望しております。会員のた めの医師会、会員のための広報を目指しましょ う。情報過多の現在、シンプルでコンパクトな会 報が求められています。広報委員として12 年間 のご支援、ご指導、ありがとうございました。

皆様にとって今年も穏やかで良い年でありま すよう願っております。

五十にして天命を知る?

石川清和

広報委員(北部地区医師会)
石川 清和

会員の皆様、あけましておめでとうございます。

今年は50 代に突入する。これまでは、健康 長寿、男と女の違い、人間の発達、無農薬野菜 作り、自然環境保全をテーマにしてきた。

2 男2 女の子育てを通じ男児と女児の考え方、 行動の仕方の違いを目の当たりにした事から、 男と女の違いが実は性格的な問題だけでなく受精直後に始まるものだと知った。ホルモン様物 質があふれる現在、胎内でいろんな化学物質に さらされ、脳と体の男性化にずれが生じ、性不 一致障害に悩む方も多くなっている。また男性 脳は自閉傾向が程度の差はあれどあり、知能指 数も標準偏差が大きい。女性脳は共感力が強 く、知能指数も標準偏差が小さく平均値は中央 値よりやや優秀なところにあると言われている。

解剖学的に女性は脳梁が男性よりも大きく、 いろんなことが同時にできるようである。(会話 中に、突然隣の人の話に割り込んで行ったり、電 話しながら料理をしたり・・)太古の昔男は狩猟 に女性は子育てにと仕事を分担していく中で男性 は空間を東西南北で読み取り、女性は木や物など 目印で認識する、女性は地図が読めないのではな く男性とは違う読み方をしているのである。

医療においても男女の違いを当然のことなが ら認識するべきである。アメリカでは生活習慣 の改善で男性の心筋梗塞の死亡率は低下してき たが、女性はほとんど変化がないと言われ、原 因は微小血管狭心症にあると言われている。こ のような男女差を人間の発達史の中でも認識し ながら、生活習慣病を改善する行動変容を効果 的に起こすことをこれから50 代の目標にしたい。

年頭の言葉は「新」

比嘉靖

広報委員(中部地区医師会)
比嘉 靖

会員の皆様、あけましておめでとうございます。

一昨年は、沖縄の黄金言葉「あらたまの年 に、炭と昆布飾て、心から姿若くなゆさ」、昨 年は「Yes we can!」を年頭の言葉としました。 早いもので3 度目の新年のご挨拶となります。 さて、本年を象徴する年頭の言葉を考えていま すと、清水寺での今年を象徴する文字が「新」 に決定したという報道が耳に入りました。「新 年頭の言葉は「新」 広報委員(中部地区医師会) 比嘉 靖 政権」などを示す文字だと誰もが想像できるも のでした。昨今の医療界は常に「新」しい物、 制度、報酬などに対応を迫られています。常に 「新」しいことに順応しようとする努力は知ら ず知らずに、己のレベルをいろんなレベルに高 めてくれていると思います。

医師会報も会員の皆様のお言葉を頂き、期待 される広報誌を目指して常に「新」しくかわり 続けています。皆様からのコメントや皆様のご 紹介などより身近な会報誌になれるように広報 委員全員が努力しています。その中で私も「新」 という年頭の言葉、文字を念頭において微力な がら会員の皆様に親しまれる会報誌の編集に携 わっていきたいと思います。

新年のご挨拶

池村剛

広報委員(浦添市医師会)
池村 剛

会員の皆様、新年あけましておめでとうござ います。昨年、皆様にお届けした12 冊の医師 会報は読んでいただけましたでしょうか。今年 も、重要な情報を正確に早く、読んで面白く、 日々の診療に即戦力となるような、内容の濃い 紙面づくりに努めてまいります。まずは、新年 号はいかがでしたか。会員の皆様方からのご意 見、ご感想などもお待ちしております。本年も 宜しくお願い致します。

昨年の政権交代を中心とした社会情勢の変化 は、医療を取り巻く環境を一層厳しくしており ます。社会の大きなうねりは、時代の流れに任 せるしかありません。医師会は、この怒涛の流 れの中で、舵取りを担っています。方向を見失 わないよう進んでいって欲しいものです。

ところで、大きな流れはさておき、自分で出 来ることとして一昨年から昨年にかけてメタボ 解消のためダイエットに挑んでいます。順調に体重は減少し、現在は少しリバウンドぎみです が、メタボすれすれの線を維持しています。ま た、昨年は大腸カメラ検査も受けました。私の クリニックでは年間400 例ほどの大腸検査を行 っていますが、私自身は初めての体験です。見 事に大腸ポリープが見つかり切除してもらいま した。気になる症状が見られ、父親も大腸の手 術を受けており心配でしたが、無事に治療も終 わり「俺はついてるぜ」と周囲には吹聴してい ます。しかし、この経過は(症状が出てから慌 てて検査を受けた)医者の不養生そのものでし ょう。今年は自分自身の健康元年と考え、健康 管理はメタボの改善から再スタートし、ほかの 検診もしっかり受けていくつもりです。毎日家 では仏壇に向かって、今年も良い年であります ようにとお願いしています。うちあたいする皆 さんは、忙しくてもなんとか時間をつくり検診 を受けてください。今年も、会員の皆様方にと って良い年でありますよう願っております。

花水木の咲く頃

広報委員(那覇市医師会)
玉井 修

あけましておめでとうございます。

最近のマイブームは、辻井伸行氏のピアノを 聴くことであります。2005 年の第15 回ショパン 国際ピアノ・コンクールで批評家賞を受賞した 辻井氏は幼少の頃からの視覚障害のハンディキ ャップを乗り越えて私たちに素晴らしい演奏を 聴かせてくれます。ショパンコンクールの授賞式 の模様をテレビで見ていた私は、その演奏が洋 の東西を問わず人の心を揺さぶる様子を見まし た。人は圧倒的な何かに打ちのめされ、賞のプ レゼンターは思わず彼を抱きしめていました。辻 井氏の演奏を2 枚組のCD に納めた“Debut”が 発売され、私は毎晩聴いています。そのDisk2に入っている“花水木の咲く頃”は辻井氏が即 興で創った曲だそうで、私の一番のお気に入り です。仕事で疲れたときはこの曲を聴くことに しています。モチーフが盛り上がるにつれて、ピ アノのタッチはより優しくなっていくのがとても 印象的です。ご両親に受けた愛情の豊かさを想 像してしまいます。ご両親の温かい愛情と、多 くの出会いによって辻井氏の音楽は他の誰にも 真似の出来ない世界を創造しました。この“花 水木の咲く頃”を聴いていると巷に溢れている アーチストという言葉さえ軽薄に思えてきます。 辻井氏は今後、自分自身でどの様な音楽を創っ ていくのかが問われているのだと思います。 Disk2 の後半に収録されている多くの曲は男性 らしい力強い曲が多く、何だか安心します。辻 井氏の踏み出す一歩がきこえてきます。

「鈍鈍楽」と「屈屈伸」

照屋勉

広報委員(南部地区医師会)
照屋 勉

あけましておめでとうございます。何やら、 全世界的に怪しい激しい波乱含みの新年のスタ ートであります。

昨年は、大方の予想通り(?)「政権交代!」 が現実のものとなり、いろいろな意味で激動の 一年でした。「鳩山内閣」誕生後、普天間基地 移設問題(県内?県外?国外?)、ダム建設中止問題(もったいないけど、しかたがない!ダ ムはムダ!?)、JAL 〜 OB 企業年金問題(“親 方日の丸”の成れの果て!?公的資金の注入 は?)、事業仕分け作業問題(今回の仕分け作 業を「体育館民主主義」と言うらしい…!)、 円高・株安・デフレ問題(新語:ドバイショッ ク!)などなど…。「鳩山・民主党」のお手並 み拝見…といったところでしょうか?

さてさて、小生の今年のテーマは、「鈍鈍楽」 (by 城山三郎氏)…。「鈍」:人間関係に気を使 わない!「鈍」:周りから何を言われても気にし ない!「楽」:すると気が楽になり楽しくなりま す!…というものです。落ち込まず、「はいは い!」と元気に返事をして、よく眠り、よく図に 乗り、鈍い腸を持ち、誠実さを持ち、常に前向き に、人を許して、感謝して、不快感を飲み込み、 「鋭さ」と「ナイーブさ」に磨きをかけるという …「鈍感力」(by 渡辺淳一氏)を身につけて、 「なんくる、なんくる!」の気持ちを大切にすれ ば、どん(鈍)どん(鈍)楽しくなるはずです。

もうひとつのテーマは、「屈屈伸」…。成長 するために、「屈」して、「屈」して、そして、 さらに「伸」びる…。「1 勝2 敗の失敗学!」 (by 城内実氏)…。失敗学!〜失敗から学ぶ! 〜失敗を楽しむ!〜前向きの失敗!〜失敗は必 ず解決策を連れてくる!〜失敗のすすめ!(こ れが結論です!)…。さらなる激震が走るであ ろう2010 年は、「鈍鈍楽」と「屈屈伸」で乗り 切っていきたいと思っております。今年も、ゆ たしくゆたしくお願い申し上げます。

新年のご挨拶

久場睦夫

広報委員(国療沖縄公務員医師会)
久場 睦夫

新年あけましておめでとうございます。

旧年は新型インフルエンザにかなり振り回されてしまいました。いや、今年も未だ続いてお ります。特に県福祉保健部や小児科の先生方、 救急病院の先生方、ご苦労様です。

さて、昨年は政権交代があり、予算執行につ いて様々な改革がなされつつあるように思いま すが、今年こそは医療界がいい方向に向かって いってほしいものです。鳩山内閣は‘コンクリ ートからヒトへ’とのスローガンを掲げていま すが、それを是非実践し、ゆとりある真に暖か い医療が実現できるような社会になし得てもら いたいと思います。

新型インフルエンザの危惧はまだまだ続いてお りますが、医師会の先生方には健康に留意され、 この難事を乗り切られるよう祈念いたします。

今年も先行き不明瞭な事が多々あろうかと思 いますが、この医師会報を通し、連携を密に医 療の向上に努めましょう。

本年もよろしくお願い申しあげます。

新春のごあいさつ

鈴木幹男

広報委員(琉球大学医師会)
鈴木 幹男

沖縄県医師会会員の皆様、明けましておめで とうございます。師走の慌ただしさから抜け出 してゆっくり過ごされていることと思います。

2009 年を振り返りますと、スポーツではサム ライジャパンのWBC2 連覇、サッカーのW 杯 出場決定など沈みがちな世相を吹き飛ばす活躍 がありました。フィギュアスケートの浅田真央 選手の不調が気になりますが、2010 年のバンク ーバー冬季オリンピックではたくさんの日本人 選手が活躍してくれることを期待しています。

昨年は新型インフルエンザも大きな社会問題 になりました。インフルエンザの国内初感染患 者さんは長期間隔離状態におかれ、私たちも海 外渡航や学会出張の制限など大きな影響をうけました。その後の経過をみると、インフルエン ザそのものよりも、情報がないことや社会のパ ニック状態の方が恐ろしいことを痛感しまし た。これでSARS が発生したらどうなるのか? そうならないように祈るばかりです。

一方、政治の世界では大きな変化が訪れまし た。Change! Yes, we can.をスローガンにした オバマ氏が大統領に就任し新しい時代の到来を 予感させます。その後のアメリカ合衆国をみる と、確かにブッシュ時代と比べると対外姿勢は 変化してきているようです。また日本では民主 党が政権を奪取し、我々医療界にも大きな変化 が訪れようとしています。年末にはこれまでに なかった事業仕分けの様子が連日メディアに流 れました。ハコものに代表される無駄な事業は 確かに多いようですが、私には必要なところま で切り込み過ぎているようにも見えます。特 に、科学技術分野に関しては、費用対効果の見 積もりも大事ですが、先端技術を支える大きな 裾野がないと本当に素晴らしいものは生まれな いように思います。政権交代からまださほど経 過していませんが普天間問題を含め政策のぶれ が大きく、不透明感はむしろ強くなっているよ うに感じます。民主党政権が進める改革が医 療・国民生活にとってよい方向へすすむか 2010 年は日本の試金石となります。ぜひYes, we can といきたいものです。

新春から堅い話になりましたが、皆様のます ますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げ、新春 のごあいさつとさせていただきます。

新しい10 年

豊見山直樹

広報委員(那覇市立病院医師会)
豊見山 直樹

会員の皆様、あけましておめでとうございます。

21 世紀も、first decade が過ぎ去り、2010年、もう新世紀と呼べない年数がたって参りま した。昭和とともに20 世紀もだいぶ遠のいて きた感があります。

東西冷戦の終結で迎えた期待の世紀は、逆に 世界各地で紛争に明け暮れた始まりとなってし まい、環境問題、世界経済、右往左往の10 年 だったように思います。

医療業界も、激変の10 年でした。臨床研修 制度にともなう医局制度の崩壊、若い医師の流 動化と偏在などの問題のみならず、DPC、ジ ェネリック医薬品、医療安全管理、医療財政と 資源、クリニカルパス、外国人看護師…この 10 年、様々な変化と変革、医療問題が、日々 の診療に押し入ってきて、ただでも少ない時間 をさらに搾り取られていくような感じがありま した。こんなに慌てて、いい方向への舵取りな のか悪い方向への舵取りなのかよくわからない まま、ただ祭りの行列に乗り遅れまいと走り回 っている感じがしています。

激動の10 年も終盤に差し掛かり、昨年来、 いろいろな“Change”があちらこちらで始ま っています。この10 年の様々な分野のパラダ イムシフトが本物の光をもたらすのか。

これから迎えるsecound decade は、結実を みたい10 年です。

謹賀新年

上田真

広報委員(沖縄県公務員医師会)
上田 真

新年あけましておめでとうございます。私は 主に公務員医師会会員に原稿の依頼、各種原稿 のチェック、会議参加を行って来ました。中心 になる委員の先生は会議以外でもインタビュー や報告をこなしておられいつもながらそのお仕 事に敬服しております。それでは今年もよろし くお願いします。

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