沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 11月号

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編集後記

今月の表紙はコスモスです。川野先生から花 言葉、語源、原産地など詳しい説明が添えられ ています。花ことば「乙女のまごころ」は覚え ておきましょう。役に立つ日が来るかもしれま せん。

新型インフルエンザワクチンの接種が始まり ました。10 月下旬から医療従事者への接種が 開始され、11 月より妊婦・基礎疾患を有する もの・小児などに接種対象を広げていき、ワク チンの供給量に応じて接種対象者を増やしてい くことになります。年内はワクチンの供給量の 不足が予測されることから優先接種順位に応じ て接種を行うよう取り決めがされています。実 施医療機関は、順位の逆転などが起こらないよ う細心の注意を払うことが責務と思われます。

報告記事では宮城会長より都道府県医師会長 協議会、各担当理事より九州医師会連合会各種 協議会の印象記を含めた報告があります。特定 健診、後発医薬品使用促進、厚生局による個別 指導、新型インフルエンザ対策、レセプトオン ライン請求、診療報酬改正、要介護認定、認知 症支援、介護報酬改定など医療行政、医療環境 が抱える多くの問題が協議事項に取り上げら れ、日本医師会の回答が示されています。平安 理事の印象記にあるように、政権交代後に日本 医師会と民主党との具体的な話し合いが進んで いないことから、先の見えない中での回答にな っているようです。民主党と対峙するにあたり、 日医執行部の交渉力が注目されるところです。

女性医師の勤務環境整備に関する病院長との 懇談会が開かれ、この中で「沖縄県女性医師バ ンク事業」の設置について銘苅桂子先生より報 告がありました。県内の主だった病院の施設長 が参加し、各施設の女性医師への支援体制や、 離職、休職中の医師が復職するための環境整備 について話し合われています。

今月号から平安明理事の解説で、保険の広場 がスタートします。今月は保険診療を行う保険 医療機関はどのような心構えが必要か、総論と して述べられています。保険診療はそのルール の中で、というのは理解しているつもりでも納 得のいかない事も多々あります。

生涯教育コーナーでは、我那覇文清先生に 「大動脈ステントグラフト治療」の方法や特徴、 その治療成績などを中心に現況をまとめていた だきました。高齢者での治療成績は外科手術に 比較しても良好で、手術を躊躇せざるを得なか った方々に恩恵が大きい手技と思われます。

プライマリ・ケアコーナーでは、仲村佳巳先 生に緊急処置を要する急性緑内障について解説 していただきました。

インタビューコーナーは、新型インフルエン ザ対策でお忙しい沖縄県福祉保健部保健衛生統 括監、宮里達也先生にお話を伺っています。

月間行事お知らせコーナーでは、乳幼児突然 死症候群対策強化月間(中矢代真美先生)、医 療安全推進週間(當銘正彦先生)、性の健康週 間(宮川桂子先生)について解説していただき ました。

若手コーナーでは、「開業して思うこと」と 題して佐久本操先生が開業一年目のご苦労を書 かれています。対応の難しい患者さんはどの科 にもいらっしゃるようです。

発言席では、須信行先生から「糖尿病を 克服し、長寿県に!」と題して投稿がありまし た。今後も長寿県沖縄であるために何をすべき か考えさせられます。まずはメタボ解消から… ですね。

随筆は、センメルワイスを訪ねて(金城忠雄 先生)、雑感‘アルジャーノンに花束を’(宮城 政剛先生)、シニア・ワインエキスパート受験 顛末記(吉田貞夫先生)の3 題が寄せられてい ます。楽しく読ませていただきました。

今月号も、みなさまの寄稿、投稿に支えられ 紙面が作られております。これからもご協力宜 しくお願いいたします。

広報委員 池村剛

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