沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 11月号

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編集後記

今月号の表紙は「京の秋の庭園」(伊藤敏明先 生)と題した写真です。金閣寺近くの景色とのこ とですが、写真の中に「秋」を閉じ込めて持ち帰 って来たような作品です。いつの日か同じアング ルから同じ景色を見てみたいですね。

私の所属する浦添市医師会では、ここ数年間 「3 キロ減量運動」が行われています。耳にタコ、 目にイカ?状態で、減量は関係者全員の無言の圧 力によって強制に近い努力目標となりつつありま す。そこで、今年の夏は食事を考え、ウォーキン グや筋トレを積極的に(ほんのちょっと)取り入 れることで、3 キロどころか5 キロ以上の減量に 成功しました。10 月にはメタボリックは解消され たと確信し、メジャーを持ち出して腹回りに挑み ました。86 センチ、惜しいぃ…!!それでも、念 願の90 センチ切りは達成です。

頑張って 痩せてもやっぱり メタボ腹

メタボ腹 3 キロぐらいじゃ 変わらない

福島産婦人科訴訟の一審判決が出ました。無罪 です。控訴も見送られました。通常診察の範囲内 で不可効力的に発生した急変事態が不幸な結果を 伴った場合、これらすべてで刑事責任つまり犯罪 者であることを疑われるのであれば、医療行為に 内在する不確定要素から急変事態の発生が多く予 想される診療科は、罪を犯す危険を前提として診 療することになります。これでは医療行為そのも のが成り立ちません。今後は、医療安全調査委員 会の設置や、無過失補償制度の運用が注目される ところです。

報告コーナーでは、「九州厚生局の組織再編に ついて」「九州医師会連合会平成20 年度第1 回各 種協議会」などの報告があります。難しい内容で すが、それぞれに大切な情報を含んでおり、じっ くりと読まれる事をお勧めします。

女性医師の割合は将来50 %に達することが予 想され、医師の労働力不足を解消する上で就労環 境の整備が大切な課題になっています。「平成20 年度女性医師の勤務環境整備に関する病院長等と の懇談会」の報告では、環境整備に関する意見が 取り上げられており、今後その実現に向けて取り 組まなければなりません。

特定健診・特定保険指導Q&A は、7 月号より 連載しておりQ&A 方式で大切な情報を解説して います。必ず読みましょう。

生涯教育コーナーでは「急性胆管炎診断・治 療」を、平成17 年に作成されたガイドラインに沿 って嘉数雅也先生が解説されています。重症急性 胆管炎は、死亡することもある重篤な病態であり、 早期に適切な対応を必要とします。

プライマリ・ケアコーナーでは、萩原啓介先生 に「ヘルペス」を詳しく解説していただきました。 日常診療に役立てて下さい。

インタビュー・コーナーでは、中部地区医師会長 の安里哲好先生に、新医師会長就任の感想と、これ からの抱負についてインタビューをいたしました。

月間(週間)行事お知らせコーナーでは、「乳 幼児突然死症候群対策強化月間について(小濱守 安先生)」「医療安全推進週間にちなんで(島袋洋 先生)」「性の健康週間に寄せて(銘苅桂子先生)」 「臓器移植普及推進月間にちなんで(宮里朝矩先 生)」と題して執筆していただきました。このコ ーナーでは、毎回のように医療の幅の広さと内容 の深さに驚かされ、自身の乏しい知識を補うため に、いつも時間をかけて読むことになってしまい ます。

若手コーナーでは、指導医と研修医それぞれの 視点から2 題の寄稿がありました。「研修医の皆 さん、頑張れ!!(崎原みち代先生)」のなかで、 ご自分の研修中に指導医から(研修医は患者さん のベッドサイドに行け)言われたそうです。懐か しい言葉です。私もそのように教わりました。そ して、同じように指導したことを覚えています。 「研修医として指導医に求めること(高松岳矢先 生)」では、やりがいを語ってくれる指導医を求 めています。心配はいりません。各科の若手指導 医のほとんどは、自分の選択した診療科について 熱く語ります。医療はどの診療科であっても、数 年で興味を失うほど浅くはありません。きっと、 どの分野でも面白い話を聞くことができると思い ます。

「“波の上”我がふるさと(下地武義先生)」 「沖縄の露地に咲いた無憂華一輪(長嶺信夫先 生)」「ぐーたらダイエット記(新垣義清先生)」 「北の大地(堀川恭偉先生)」の4 題の随筆が寄せ られています。それぞれの先生方の懐かしい思い 出、日常生活での楽しい出来事、趣味への思い入 れなど、読みながら一緒に体験しているようで面 白くなってしまいます。

やっと読み終わりました。こんなに盛りだくさ んだと、毎回全部は読めませんね。嬉しい悲鳴で す。寄稿・投稿など、ご協力をいただきました先 生方に感謝いたします。

広報委員 池村剛

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