沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 5月号

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編集後記

沖縄尚学高校野球部、優勝おめでとうござい ます。明るい話題の少ない昨今、久々に沖縄県 民に感動と自信を与えてくれました。

今月号の表紙写真は島袋洋先生のコペンハー ゲンの運河です。ここはNyhavn(新しい港町 の意)と呼ばれる地区で、ヨットの多さに驚か されます。私も24 年前にスウェーデン留学中、 コペンハーゲンに1 週間滞在しましたが、写真 のようにとても綺麗な港町でした。

さて、4 月から2 期目の宮城執行部体制とな りましたが、嶺井進常任理事、瀧下修一理事、 村田謙二理事、今山裕康理事の4 名が退任され ました。ご苦労様でした。日本医師会も唐澤 人会長が再選されました。唐澤会長は挨拶で、 日本医師会の基本的使命は学術団体として国民 医療に貢献することであり、普遍的な医療提供 体制の確立が最重要だと述べられました。会員 皆で結束して、唐澤会長、宮城会長を支えてい きましょう。

今月号は多くの報告がありましたが、トピッ クスは沖縄県医師会県民公開講座です。「健康 長寿へ向けての新たな取り組み」と題して、崎 山八郎先生、久田友一郎先生、石川清司先生に ご講演いただきました。沖縄県の長寿復活への 道は県民の生活習慣の見直し、特に肥満対策だ ということが見えてきましたが、今後の具体的 取り組みに期待したいとおもいます。まず、久 田先生の提言されたグラフ化体重表に自分の体 重を記録することから始めましょう。

生涯教育コーナーは琉球大学医学部内分泌代 謝内科須信行先生の「バセドウ病」です。甲 状腺種、頻脈、眼球突出のMerseburg の三徴、 久しぶりに学生時代を思い出しました。須先 生、ありがとうございました。プライマリ・ケア コーナーは沖縄赤十字病院脳神経外科饒波正博 先生です。Trauma bypass 、Stroke bypass の概 念、今の日本の救急体制整備に必要だと思いま したし、CPSS のようなトリアージに役立つス ケールももっと普及するべきだと思いました。

インタビューコーナーは琉球大学医学部精神 病態医学分野の近藤毅先生です。近藤先生には 県医師会医学会精神神経学会長としてご尽力い ただいていますが、児童思春期精神科領域もご 専門で、学校保健の地域連携事業にもご協力い ただいています。うつ病もご専門で、沖縄県の 長寿復活にもご活躍を期待しております。

若手コーナーは浦添総合病院救急総合診療部 齊藤学先生です。スペシャルティーを追い求め ての鹿児島での内視鏡研修です。スペシャリス トと議論できるジェネラリスト、救急総合診療 医の求めているものがよく表されていました。

リレー随筆は中部徳洲会病院池原康一先生の 「沖縄を離れたから、沖縄が見える。」です。ま さに故郷は遠くにありて思うものです。ただ私 も故郷の悪しき風習は改善すべきだと思いま す。てるや整形外科照屋勉先生の「食育のすす め〜パートU〜」では校医をしている具志頭小 学校での食育の実践報告です。メタボ対策は言 うは易し、行うは難しです。照屋先生の続報に 期待しています。

今月から感染症情報が変わりました。問題点 がございましたら私までご一報下さい。

待望の沖縄県医師会館の工事も順調のよう で、6 月には3 階の棟上を予定しているようで す。12 月の医学会総会が自前の会館で開かれ ることを待ち望んでいます。

広報副担当理事 野原 薫

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