沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 9月号

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編集後記

熱くうだるような夏のはずが、このところ台 風6号、8月の豪雨と立て続けに自然の猛威を痛 感させられています。そんな中、当広報委員会 メンバーの玉井先生に御投稿いただきました表 紙の幻想的な風景写真にはなにか安堵の気持ち、 懐かしさが湧いてくるすばらしい作品です。

さて9月号の内容ですが、真栄田常任理事に は巻頭言で沖縄県医師会館建設について触れて いただきました。県医師会会議室にも精巧な新 会館の模型、完成予想図画があり、会館建設も いよいよ現実味が増してきました。その他、医 師協同組合通常総代会のご報告、そしてめでた く旭日双光章を受章された糸数健先生へのお祝 いの言葉と受章祝賀会のご報告をいただきまし た。宮城信雄会長には次の2題をいただきまし た。一題目は6月の臨時代議員会での平成18年 度諸決算並びに医師会館建設状況報告、医療制 度改革関連法案の対応などについての報告、二 題目は都道府県医師会長協議会についてご報告 をいただきました。安里常任理事には新たな医 療計画、医師不足問題などについて話し合われ た地域医療担当理事連絡協議会の報告、金城理 事には「共同利用施設における特定健診・保健 指導の対応策について」をメインテーマに長崎 にて開催された共同利用施設連絡協議会につい てご報告いただきました。

玉井理事からは社会的関心が高くなってきた メタボリックシンドロームをテーマとした県民公 開講座の様子と、非常に広い医療圏を抱える沖 縄県の救急医療のキーポイントとなるドクター ヘリをテーマにしたマスコミ懇談会の様子を伝 えていただきました。マスコミ懇談会では、多数 の離島を抱える沖縄の特殊性から、救急患者の 収容・移送を行うドクターヘリと医療施設間の ヘリ添乗問題はお互いが絡み合い複雑な問題で あることが浮き彫りになっています。十数年前 に宮古島からの救急患者移送業務中にて亡くな られた知花医師は私の大学の一期先輩で、在学 中から大変お世話になっていました。ヘリ添乗 輪番病院にて救急医療に携わり始めていた私も その悲報をきき、大きなショックを受けました。 患者さんにとっては大変有益なサービスである ことは明らかですが、こうした危険性のあるサー ビスであることをよく理解した上で、沖縄の地 域性にマッチしたすばらしい「ドクターヘリ」シ ステムができることを期待しています。

次は、今後の医療を背負って行く卒後研修真 っ只中の仲西貴也先生に自己紹介と今後の抱負 を書いていいただいました。

月間(週間)行事のコーナーでは、沖縄病院 院長石川清司先生にがん征圧月間に因んで、県 立中部病院山口裕先生に救急の日・救急医療週 間に関して、琉球大学医学部教授藤田次郎先生 には結核予防週間についてそれぞれご紹介して いただきました。

生涯教育コーナーでは琉球大学医学部教授 西巻正先生に食道がん治療法と沖縄における現 状について、プライマリ・ケアのコーナーでは 琉球大学医学部我那覇章先生に小児期の難聴に ついて、最新の資料などを添えて詳しく解説し ていただきました。

インタビューコーナーには4月に沖縄県福祉保 健部長に就任された伊波輝美氏に登場していた だきました。地区医師会コーナーでは南部地区 医師会の野原俊一先生から介護保険事業運営な どについてご投稿していただきました。安里公先 生にはいきいきグループとして金沢大学医学部同 窓会を紹介頂きました。若手コーナーでは、国吉 毅先生に大学医局制度から現行の新臨床研修制 度、そして研修中の若手医師への熱い思いを書 いていただきました。随筆には与座一先生、山城 竹信先生からご投稿いただきました。

本号の作成においては多くの先生方のご協力 が得られましたこと大変感謝しております。 個々の内容はすべてが充実しているものばかり でしたが、読者の会員の皆様には今後も医師会 報の作成には投稿などのご協力が得られますよ う御願い申し上げます。

広報委員 比嘉 靖

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