沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 1月号

前のページ | 目次 | 次のページへ

新春のごあいさつ

玉城信光

広報担当副会長 玉城 信光

県医師会の仕事を始めて9ヶ月が過ぎました。 これまでも忙しい時期はありましたが、これほ どまでに忙しくなるとは思いませんでした。ま だ仕事のピークが見えません。

折りしも県内でも産婦人科の医師が不足して います。小児の救急がこども医療センターに殺 到し、医師の疲弊が見えてきました。離島にお ける医師不足解消のために沖縄県では離島・へ き地医師確保対策事業が立ち上げられました。 看護師の不足、助産師の不足、看護単位の改正 によりますます看護師不足に拍車がかかってい ます。

日本医師会の会長選挙があり唐澤人会長に 代わりました。稲嶺知事のあとに仲井真知事を 担ごうと医師会が一丸となって?選挙戦を戦い 勝ち抜きました。

一方で医師会に入ってなんのメリットがあり ますかとの質問を投げかける者もいるとのこ と。医師会に入っても何のメリットもありませ ん。医者になるときに損得勘定でなったのです かと問いたい。人々の健康を守ってあげたい、 病気を治してあげたいという崇高な気持ちで医 学部を受験したのではないのですか。

県医師会は行政と沖縄県の医療に関する議論 をして、県民の役に立つ政策を立案できるよう に協力する機関なのです。

私は広報委員会の片隅に座りながら委員の先 生方の意見を拝聴し、医師会報が次々と完成し ていくのを見ているのです。会報制作に慣れた ベテランの先生方が多く、私の出る幕はほとん どありません。すばらしい表紙の写真を提供し ていただく先生方にも頭が下がります。随筆を 投稿したり、生涯教育コーナーでためになる話を目にしています。若手コーナーでは面白い話 を聞いています。いろいろなところで医師会に ご協力をいただいております。

医師会報を通じて地区医師会の連携、会員と のふれあいができれば楽しいと思います。今年 も県医師会は元気で頑張ります。会報も元気印 で仕上がると思います。会員が楽しく読んで頂 くことをお願いします。

編集委員としての新年のご挨拶

村田謙二

広報担当理事 村田 謙二



私は元々公正な意見というものに懐疑的な癖 がある。人はどんなに自分では色眼鏡無しに物 事を見ているつもりでも自分の属している階級 や職業、地域や文化、宗教や国籍というフィル ターを通して事象を捉えていると思う。それゆ え私は自分の意見を強く主張することは後ろめ たいし、立場の違う他人の意見を良く聴いて、 自分の考えを修正することは決して恥ずかしい 事ではないと信じている。

編集委員を務めてみて改めて人は十人十色で あり、それぞれの価値観はこんなにも違うのか と驚きかつ楽しんでいる。会報の記事に即して 例えると県民との懇談会やマスコミとの懇談会 の記事はいつもボリュームがあり長い。解かり きった事に紙面をこんなに使って無駄だと考え る人がいる一方で、テーマが自分の専門外であ りながら日頃気になっている事柄である場合 は、あのボリュームの中に自分の知りたい情報 がたくさんあり、真っ先に読むと、ありがたが る人もいる。懇談の場での一人ひとりの意見 は、話し言葉のせいもあって長すぎて読む気に ならないと嘆く人もあれば、医療の外部の人は このような捉え方をするのかと患者側の立場を 知ることができて貴重だと評価してくれる人も いる。

立場が違えば同じ医業に携わっているとはい え求めるものは千差万別である。編集方針を多 数決で決めるのは容易い。しかしそれでは同じ価 値観を共有する者だけのための雑誌になり、多く の読者の共感を得るのは難しいのではないか。

この会報は読者が皆表紙から最後のページま で読み通すものでなくても良い。無論編集者と しては最終目標はそこにおいているのだが。現 実的には読者の誰もがどこか少なくとも一つ記 事を読んで、ためになった、勇気が出た、心が 温まった、希望が出た、と思えるような紙面作 りをしたい。それが私の編集委員長としての夢 である。ともあれ読者の声がお聞きしたい。今 年もどうぞご愛読を。

2007年新年のご挨拶

野原薫

広報副担当理事 野原 薫



明けましておめでとうございます。今年もよ ろしくお願いいたします。

昨年4月から宮城信雄会長を始め、新執行部 に変わり、広報委員会も玉城信光副会長、村田 謙二担当理事の下、活動しています。代議員会 で要望のあった県医師会史編纂委員会も友寄英 毅委員長、中村義清副委員長の下、日本復帰後 の県医師会史発行に向けてスタートしました。 私自身、昨年6月に6年間務めました県小児科 医会々長を辞任しましたので、フリーの立場か ら発言していきたいと思います。学校保健では 小児の生活習慣病対策、予防接種では広域化及 びMRワクチン接種率の向上を重点的に取り組 む所存です。会員の皆様、特に診療所からのご 投稿、ご意見をお待ちいたしております。

皆様にとって今年も穏やかで良い年でありま すよう願っております。

新年のごあいさつ

比嘉敏夫

広報委員(北部地区医師会) 比嘉 敏夫



会員の皆様、新年明けましておめでとうござ います。平成18年4月から北部地区医師会の広 報担当として広報委員会に参加させて戴いてい ます。

また新しい年を迎えたわけですが、ひとつ歳 をとるのが別にうれしくもない年令にそろそろ なってきました。頭の中は若い頃と変わらない つもりですが肉体的にはしっかり年寄りになっ たと感じています。先日まわってきた新春随筆 の募集対象は亥年生まれの先生方でした。その リストの中に大学で入学時から親しくしている 友人のT君の名前がありました。私も来年は同 じ立場になるのですが、彼も還暦を迎えるんだ と妙に感慨深いものがありました。彼とはたま に会いますがいたって元気で、赤い帽子とちゃ んちゃんこは絶対に似合わないだろうと思いつ つも、ちょっと想像して笑ってしまいました。

さて仕事の面では昨年は大波をくらいながら の一年でした。診療報酬の改定は私の勤めてい る療養型の病院にも大きな影響がありました。 医療費抑制の名目で13万床の介護型病床の廃 止、25万床から15万床への療養型病床の削減 が国から示されました。療養型での実際の動き として入院患者さんを3医療区分に分け、軽症 と判定される医療区分Tの患者さんは自宅や施 設へ移し介護保険で対応していく方向がだされ ました。医療区分T、U、Vの各診療報酬の差 は大きく、医療区分Tの患者さんを多くかかえ ている病院は大幅な経営の縮小や介護型への転 換がせまられます。退院を求められている医療 区分Tの患者さんもかなり手のかかる方が多 く、受け皿としての施設は数も少なく内容的に も充分とは言えません。まして自宅での家族の 負担は大きなものになります。最近「医療難 民」「介護難民」という言葉が使われています が患者さんへの退院の話を家族とする時に、どこに移せばいいのか悩むことが多くまさに「難 民」を実感します。この制度を考えついた方々 は頭はとてもいいが性格はかなり悪いだろうと 勝手に思っています。ただ波をかぶってばかり では病院ごとに沈没してしまいますので皆で知 恵を出し合い色々と苦労しながらやっていき良 い一年にしたいと思っています。

月一回の「沖縄県医師会報」の編集会議への 参加が主な仕事ですが、より一層充実した会報 にしていきたいと思います。会員の皆様には執 筆原稿依頼の際にはよろしく御協力をお願い申 し上げます。

「あらたまの年に、炭と昆布飾て、心から姿若くなゆさ」

比嘉靖

広報委員(中部地区医師会) 比嘉 靖



沖縄県医師会会員の皆さま新年明けましてお めでとうございます。

旧年中は4月の地区医師会内の理事の入れ替 えに伴い、私は広報担当理事となり、県医師会 報広報委員を拝命することとなりました。

旧年中は担当内容の変化に戸惑い、診療の現 場では診療報酬改定、介護保険改定などの対処 に追われ、広報委員会では諸先輩委員の先生方 の議論にはほとんど参加できず、ただうなずい ているだけで9ヶ月でした。新年を迎え、今年 こそは委員としての職務を果たそうと思ってい ます。沖縄の新年の言葉に「あらたまの年に、 炭と昆布飾て、心から姿若くなゆさ」があり、 新年を迎え、縁起物(環境)を新たにすれば、 心身ともに若返ると、私は解釈しています。こ の気持ちをもって、一年間、一人前の広報委員 として「沖縄県医師会報」の作成に携わろうと思っております。

まずは、医師会報の原稿依頼、新聞への投稿 依頼など会員の先生方には御願いに上がること が多くなると思いますが、その際にはご協力御 願い申し上げます。

新年のご挨拶

池村剛

広報委員(浦添市医師会) 池村 剛



新年あけましておめでとうございます。

昨年は4月に医療報酬のマイナス改定を含む 医療制度改革が行われました。リハビリ期間の 短縮は社会問題になり、普段は医療バッシング のマスコミでさえ制度に対する批判で溢れまし た。また、制度改革は医療分野だけではなく介 護保険への影響も心配されるところです。私事 ですが、昨年は父親のために介護保険を多く利 用させていただきました。家族にとって、介護 にかかわる方々の支援は本当にありがたく感じ ました。介護保険の良さを実感すると同時に、 制度が利用者にとって使いやすい形で継続され て行ってほしいと思います。

数年前から開業をめざす先生方が増えていま す。度重なる医療制度改悪の中で苦労されてお られる方も少なくないようです。逆風に立ち向 かうために必要な情報は充分に得られているの でしょうか。この大変な時期を乗り切るうえで 役立つ情報を発信することも、医師会報の大切 な役割だと思っております。どのような情報が 必要か、ご要望があればお寄せください。

今年はどんな一年になるのでしょうか。楽し いこと嬉しいことでいっぱいの平成19年であっ てほしいものです。

新春のご挨拶

玉井修

広報委員(那覇市医師会) 玉井 修



沖縄県医師会の皆様、新年明けましておめで とうございます。

昨年は県民との懇談会、マスコミとの懇談 会、県民公開講座などに多くの記事を掲載させ て頂きました。お陰様で、県民との懇談会は県 民の代表から医療に対する率直なご意見を頂戴 する貴重な場として徐々に成長してまいりまし た。また、マスコミとの懇談会は医療とマスコ ミが県民福祉の共通した目的のために意見交換 を行う場として成長してきました。県民公開講 座は毎回700名から1,000名の多くの参加者が あり、医療情報の伝達のみでなく医師会と県民 との距離を近づけるふれあいの場として、確固 たる地位を築いてきたと思っております。

沖縄県医師会報の中でも多くの紙面を割いて 頂き、活動の内容をご報告させて頂き大変感謝 しております。毎回記事が長く、目を通して頂 くのに大変な苦労をおかけして恐縮しておりま す。全てを読んで頂かなくとも、記事の中に何 かご興味のある部分があればその部分だけでも 読んで頂き、会員の皆様にも何かしら喜んで頂 けるよう紙面を工夫してきました。今後も会員 の皆様の目を楽しませることが出来るように工 夫をして参ります。

沖縄県医師会報は、長い伝統と歴史をしっか りと踏まえ、更に若い世代の医師会員に興味を 持って読んで頂けるような紙面をめざし、色々 な試みを行っております。今後も会員の皆様の ご理解とご協力をお願い申し上げます。

読考書

照屋勉

広報委員(南部地区医師会) 照屋 勉



明けましておめでとうございます。昨年は、 「いじめ・自殺問題」、「ゆとり教育の崩壊・食 育の問題」、「ライブドア・村上ファンド問題」、 「北朝鮮・イラク問題」、「米軍基地移設問題・ 郵政反対派復党問題」、「増税・年金問題」、「県 庁裏金・官製談合問題」、「医師逮捕・医師不足 問題」、「国民皆保険・介護保険の崩壊問題」な どなど、例年以上に暗いニュースのオンパレー ドでした。「地上デジタル放送開始!」、「メジ ャーリーグへ日本人選手大量流出!」、「オシム ジャパン、活躍の予感!」などなど、個人的に 気になる明るいニュースの少ない事、少ない 事・・・。とても、さみしい限りですが、今年 に淡い期待を抱いております。

ところで、小生の2007 年の年頭の言葉は、 『読考書』( B Y 池間誠氏: 一橋大学教 授) ・・・。「読書」〜 書( 本) を読 む・・・!。「読考書」〜バランスよく、読 み・考え・書くべし・・・!。「学ぶなら、 本!」〜心を静めて、心を磨きながら、これま で以上に「本」と仲良くしていきたいと考えて おります。今年も、何卒ご支援・ご協力・ご指 導・ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

新年のごあいさつ

久場睦夫

広報委員(国療沖縄公務員医師会) 久場 睦夫



新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、学校における「いじめ」問題が大 きくクローズアップされましたが、医療界も 「いじめ」をうけているように感じるのは小生 だけでなく、等しく医師会の先生方が感じてい るのではないでしょうか。昨年、診療報酬改定 がなされ、保険点数の削減、療養病床の見直 し、リハビリテーション期間の制限等が施行さ れました。待ったなしの急な変更で、医療界に 様々な混乱を招いています。WHO等世界が認 める最も優れた医療制度でもって国民の健康を 守ってきたところですが、財政難を理由に医療 費の削減が邁進しています。我が国の医療界は 先進国に比し、極度に低い医療費(OECD加盟 30カ国中17番目に低い)で世界に冠した医療 を提供してきたのにである。医療費削減は医療 の質の低下、医療事故の多発等々、医療の荒廃 を招く事が自明である。勤務医の過重労働、産 婦人科や小児科の医師不足等もさらに悪化する であろう。我々会員は、開業医・勤務医を問わ ず医療界を真に「改革」していくために医師会 を通して団結していきたいものです。

本年もよろしくお願い申し上げます。

新年のごあいさつ

植田真一郎

広報委員(琉球大学医師会) 植田 真一郎



あけましておめでとうございます。

本年も、と言いたいところですが、昨年は 様々な事情で広報に貢献できていません。申し 訳ありませんでした。言い訳ばかりですが、な にかしら月初めの週は原稿や各種申請の締め切 りが重なり、うまく調整できませんでした。新 春そうそうお詫びを申し上げます。

昨年、私が所属する臨床薬理学会でもジェネ リック医薬品がシンポジウムとして取り上げら れ、いろいろ議論がありました。現在のジェネ リックと先発品との比較は万全とはいえず、「全 く同じもの」とは言えないところがあります。

本年からは、その違いを先発メーカーが強調 することも難しくなるので、ますます正しい情 報を得ることが困難になりそうです。

ジェネリックを推進することは、いってみれ ばpolitically correctであり、批判することそ のものがタブー視されつつありますが、バイア スのかからない評価とその使用が実現できれば と思っております。

新春のご挨拶

上田真

広報委員(公務員医師会) 上田 真



あけましておめでとうございます。

県立中部病院の上田と申します。昨年より広 報委員を拝命し微力ながらお手伝いしておりま す。これまで公務員医師会の仕事を少ししたこ とはありますが主に自分の所属する病院への伝 達程度でありました。お話しがありましたとき には自分のような若輩者が務まるかどうか不安 でしたが、県医学会で県医師会にはお世話にな り、臨床では開業医の先生方にお世話になって おりますので、少しは恩返しになるかと思い、 お引き受けしました。

編集会議では委員の先生方がどのようなこと を会報に載せるか、読者がどんな興味をもって いるかを議論されています。毎回いろいろな話 が聞け大変勉強になっています。最近では修学 旅行生のはしか発生の件が話題となり、本当に 興味をそそることに着眼しておられるなと感心 しました。ほとんど聞く方ばかりでたまには自 分も意見を言わなくてはいけないと思っていま すが、知識・アイデアが乏しく反省しきりで す。幸い自分の病院から記事が載ることが何回 かありましたので、その最小限の仕事はできた かなと思っています。

ベテランの先生方にいろいろ教えてもらいな がらではありますが、さらによい会報をつくる べく決意を新たにしまして新年のご挨拶とさせ て頂きます。

ワクワクに感謝、ドキドキにありがとう

久高学

広報委員(那覇市立病院医師会) 久高 学



人間って不思議ですね。お正月になるとどこ に行っても「おめでとうございます」「いい年 ですね」とにこにこ笑顔です。ところが1年経 って年末になると、「今年も嫌なニュースばか りでした」とか「来年こそはいい年にしたいで すね」って言います。大晦日のテレビを見ても そうです。ゆく年くる年のアナウンサーは神妙 に語ります。遠寺の鐘がボ〜ンと鳴ります。く ら〜いイメージです。それが年が明けた瞬間に 明るく「みなさん〜、あ〜けましておめでと〜 ございま〜す」です。しらじらしいですよね。 年始だからおめでたくって年末だから暗くなっ ちゃうんですか?違いますよね。要は心の持ち 方ですよね。でも人間って弱いから、他人やマ スコミに振り回されます。

私にとって昨年は、いい年でしたよ(毎年言 ってます)。たくさんの人との出会いがありま した。沖縄の方、本土の人、言葉も通じない外 国の方々。たくさんの学びがありました。ワク ワクに感謝します。ドキドキにありがとうって 言ってます。今年もどんな出会いがあるのかと ても楽しみです。

診療報酬云々と愚痴をこぼしてもどうもなり ません。暗い悲しいニュースをインプットしち ゃいけません。明るい朗らかな心が、道を拓き 幸福をもたらします。心が先なんですね。沖縄 のティーダの様に明るくキラキラした出来事 が、今年も皆さんにたくさん起こります様にお 祈りいたします。

前のページ | 目次 | 次のページへ