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編集後記

『粗物上戸や胴頑丈さん』アラムンジョウ グウヤドゥガンジュウサン/質素な食事が健康 な体をつくる、という沖縄の黄金言葉です。や せ地で採れた作物からさまざまな工夫をして培 われてきた先人たちの知恵が今、崩れようとし ています。田仲先生の「沖縄クライシス」は、 まさに意を尽くすものでした。この言葉にこそ クライシスから復活のヒントがあると思いま す。9 月18 日は『シマクトゥバの日』。もう一 度、沖縄の先人の知恵・言葉に耳を傾けてみま せんか?

「県医師会の主張」コーナーでは、大山朝賢 常任理事より、県立高等学校の課外授業への協 力について報告があり、中部農林高等学校が自 主開発したパプリカ・アイスについての評価依 頼、読谷高等学校からはアルコール・タバコ・ 薬物等についての講演依頼があり、それらには 那覇市医師会生活習慣病健診センター副所長 崎原永辰先生、中部保健所長崎山八郎先生、 空と海のクリニック玉城清酬先生にご協力頂 きました。

「報告」コーナーでは、宮城信雄会長から九 州医師会常任委員会の報告、玉城信光副会長か ら福祉保健部・県医師会連絡会の報告、安里哲 好常任理事から都道府県医師会健診・保健指導 担当理事連絡協議会の報告がありました。嶺井 進常任理事には税制担当理事連絡協議会の報告 とその印象記を投稿して頂きました。野原薫理 事にも学校保健担当理事者会の報告と印象記を 投稿頂きました。真栄田篤彦常任理事からは男 女共同参画フォーラムの報告がありました。

「懇談会」コーナーでは、第1 回マスコミと の懇談会については玉井修理事からの報告です。 医療事故、報道のあり方、事故の原因となる医 療状勢などについて懇談が行われたようです。

「月間・週間行事のお知らせ」コーナーで は、金谷文則先生から「運動器の10 年・骨と 関節の日」についての解説と県内整形外科医会 の活動の紹介、石川真先生から「目の愛護デ ー」についての解説と近年多く見られる眼疾患 の解説、宮田裕史先生には「麻酔の日」について述べて頂きました。移植医療に関連して新垣 義孝先生に「臓器移植推進月間」について、百 名伸之先生には「骨髄バンク推進月間」につい てご紹介頂きました。高須信行先生には「糖尿 病週間」について説明頂き、今後の取り組みに ついてまとめて頂きました。

「生涯教育」コーナーには、田仲秀明先生か ら「沖縄クライシス」についての論文を投稿頂 き、「プライマリ・ケア」コーナーで、外間力 人先生に中高年のメタボリックシンドロームの 治療に欠かせない運動療法・スポーツについて の問題点・注意点などをまとめて頂きました。 この2 つの論文はクライシスからの「復活」を めざす県民の先頭に立たなくてはならない我々 会員にとって貴重な文献であると思います。

「インタビュー」コーナーで、野原薫理事に 沖縄県福祉保健部健康増進課譜久山民子課長 に健康増進課の活動、予防接種に関する法律改 正、健康長寿県復活などについてインタビュー していただきました。

「分科会・研究会等からの報告」コーナーで は、久田友治先生から日本手術医学会教育セミ ナー開催の報告がありました。

「発言席」コーナーでは、浜端宏英先生が身 近に起きた医師逮捕の2 事例について述べられ ています。福島県の産婦人科医逮捕から思い出 されたとのことで、この事件はいろいろな方面 で暗い影を落しており、今後の医療環境・報道 環境の厳しさを示唆しているようです。

「若手」コーナーでは、大屋裕輔先生からエ ビデンスを基に診療を行う若手医師に、そのエ ビデンスを作り出す研究について、一度は大学 などにて学ぶことも必要ではないかとの提案が ありました。

「リレー随筆」コーナーに野原正史先生、 「随筆」コーナーに勝連啓介先生から御投稿い ただきました。

本号は大変読み応えのあるものでした。今後 も諸先生方には医師会報のより一層の充実のた め、ご協力を御願い申し上げますとともに、今 回、ご執筆いただいた先生方には心から深謝い たします。

広報委員 比嘉 靖

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