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編集後記

新旧のお盆が終り残暑見舞いを出す頃だが高 校野球に負けず沖縄の夏は真っ盛りです。どこ か異国的な雰囲気のカヌチャリゾートの夕暮を 表紙に会報の9月号ができあがり会員の皆様に お届けします。

最初に6月29日に開催されました第182回県 医師会臨時代議員会の報告がなされました。今 回、新しく議長に新垣善一先生がまた副議長に 高里良孝先生が選出されました。宮城信雄医師 会長の挨拶のあと審議に入り、審議された報告 2件、議事7件はすべて承認されました。3名の 代議員からの質疑と役員からの回答の要旨も続 いて掲載されておりますので、御一読下さい。

大山朝賢常任理事からは全国の個人情報保護 担当理事連絡協議会の概要が7頁に渡り報告さ れています。医療における個人情報については 現場でとまどうことも多く、今回は日医より2 つの指針が会員に送られるということで期待し たいと思います。報告の中で気になるのは個人 情報保護法上違反とはならない公的機関への回 答が民事上は損害賠償請求の対象になる恐れが あるということです。個々の事例に慎重な対応 が必要になることが指摘されています。

月間・週間行事は3件掲載されています。石 川清司先生から、がん征圧月間のメッセージが ありました。肺がんは検診発見例では8割が完 全切除可能であり肺がん制圧へ早期発見の重要 性を強調されています。久木田一朗先生から、 救急の日・救急医療週間のメッセージがありま した。2回目となる救急・災害フォーラムは更 に規模が大きくなり官民一体となって救急医療 を発展させる力となりつつあるようで期待され ます。久場睦夫先生から、結核予防週間に寄せ てのメッセージがありました。結核は減っては いるがなくなってはいないので診療の際には結 核のことを念頭に入れる必要があると指摘され ています。病気の制圧・予防月間などを設ける ことにより医療関係者や一般市民の病気への認 識が高まっていくのではないでしょうか。

若手コーナーでは永山盛隆先生から「研修医 へのメッセージ」が寄せられました。先生の文 章の中に出てくる「難儀で忙しいことはむしろ 楽しい事であり辛い事ではない」というのは、 是非若い先生方には味わって戴きたいお言葉で す。

新臨床研修制度コーナーには多くの研修医を 受け入れている中部病院の宮城良充先生に御寄 稿戴きました。新しい制度のもとで研修医を受 け入れ、教える側にも教えられる側にもとまど いや御苦労があったことがよくわかりました。 新旧の制度のもとで育った研修医の気質や習熟 度の比較はとても興味深く読ませて戴きまし た。中部病院の研修システムは全国トップレベ ルですが新制度のもとでも優秀な質の良い医師 を送り出せるシステムになっていくであろうと 期待されます。

また、3名の研修医からもそれぞれの研修に ついての感想を寄せていただきましたので、是 非、御一読下さい。

第12回の県民公開講座については玉井修理 事から報告されています。脳卒中をテーマとし 800人の聴衆が集まり内容的にもかなり盛り上 がり成功裏に終わったとの報告でした。

生涯教育コーナーに澤口昭一先生から、プラ イマリ・ケアコーナーに嘉手川啓先生から貴重 な論文を投稿して戴きました。また、若手コー ナーに永山盛隆先生から、リレー随筆に呉屋良 信、随筆コーナーに長嶺信夫先生から投稿を戴 きました。5名の先生方の御寄稿に深く感謝申 し上げます。

9月号に原稿をお寄せ戴きました先生方に深 謝申し上げるとともに、会員の諸先生方には今 後も会報の色々なコーナーへの投稿を賜ります よう御協力お願い申し上げます。

広報委員 比嘉 敏夫

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