春爛漫…、沿道の花達もいっせいに咲き乱れ、一年で一番いい季節になってまいりました。しかし、医療の現場においては、寒々とした新年度のスタートのようです。さて、沖縄県医師会報4月号…如何でしたでしょうか?
まず、巻頭の『新執行部就任ご挨拶』。「開かれた医師会」を目指した比嘉国郎会長から、「信頼される医師会」を目指した稲冨洋明会長…。そして、「地域に根差した活力ある医師会」を目指したいという宮城信雄新会長の挨拶がありました。「医師一人一人は患者さんから尊敬されているはずなのに、医師会となるとどうして嫌われるのか?」と、理解できない大きな疑問をお持ちの玉城信光新副会長。「活力ある長寿県の復活」、「離島・へき地医療の確保」、「健康福祉立県構想の具体化」、「健康沖縄2010の推進」、「介護保険制度改正後の対応」、「県医師会館建設の推進」などの懸案事項を列挙された小渡敬新副会長。最古参理事に該当されるという真栄田篤彦常任理事。勤務医代表の理事としてご活躍の安里哲好常任理事。看護師・助産師の養成を強調された嶺井進理事。「沖縄県医師会禁煙宣言(十か条)」といえば、大山朝賢理事。「助産学科の復活」、「母体保護法指定医師審査」、「周産期問題」などをアピールされるであろう南部地区医師会推薦の金城忠雄新理事。琉球大学の法人化後の初代附属病院長として、病院経営の改善に取り組まれている瀧下修一理事。南部医療センター・子供医療センターで、緻密な碁風のように緻密な麻酔をかけられる村田謙二新理事。医師国保組合の健全な発展のためにご尽力されている幸地賢治理事。「臨床の落とし穴」、「明日は我が身」を強調された稲田隆司理事。イナ・バウアーに挑戦する若手代表の玉井修新理事。そして、会報5月号へ掲載予定の野原薫理事、今山裕康理事。新執行部の先生方のご健康を祈念しつつ、医師会活動のさらなる発展にご尽力されることを心からお願い申しあげます。
次に、多くの『報告』がありました。是非、ご一読ください。
南部保健所中央保健所所長の知名保先生から、「世界保健デー(4/7)」のお知らせがありました。「メタボリックシンドローム」の恐怖におびえながら、危機緊急アピールの必要性を感じました。
「第7回 医療に関する県民との懇談会」の印象記を當山護先生に書いて頂きました。懇談会の内容は超大作になっておりますが、ご一読頂きたいと思います。
『生涯教育コーナー』では、「アスベスト関連疾患」というタイトルで独立行政法人国立病院機構沖縄病院の久場睦夫先生にご投稿頂きました。禁煙指導、職業・環境等についての詳しい問診の重要性を再認識いたしました。
『プライマリ・ケアコーナー』には「パーキンソン病」と題して、沖縄県立中部病院神経内科の金城正高先生にご投稿頂きました。学生時代にもどって、パーキンソン病の基礎知識を整理する事ができました。
『インタビューコーナー』では、沖縄県看護協会会長の大嶺千枝子先生にご登場頂きました。(インタビューアーは下地武義先生。)「和して同ぜず」〜常にコンセンサスを求めながら自分らしさを持った生きかた…。素晴らしい「座右の銘」だと思います。
最後に、随筆が2題。ぐしこどもクリニック 具志一男先生の「チャングムの誓い」に学ぶ診察術…。「もてなしの心」を感じました。沖縄県立南部医療センター・こども医療センター の大城清先生から「始めも終わりも彼だった 〜私のたばこ歴〜」…。小生のもあい仲間も、6人ばかり禁煙に成功しております。たばこは止めれても、酒は止められない…。悩みは尽きないものです。因みに、『お知らせコーナー』には、禁煙補助薬(ニコチンパッチ)無料配布についてのご紹介もありますので、是非、ご一読下さい。
さ〜て、いよいよ4月です。3.16%というマイナスの診療報酬改定にもめげず、ナンクルナンクル頑張ってまいりましょう…。
広報委員 照屋 勉